Z06実走レポート No.17
「2007 SEMAショーで見かけたZ06コルベット」
10月30日よりラスベガスで開催されたSEMAショーでは、モデファイされたZ06や関連部品を多く見かけた。コルベットの展示ではやはりZ06が圧倒的に多かった。
最初はGMブースに展示された「C6RS」、C5R,C6Rを手掛けたPratte&MillerがZ06をベースに8.2Lエンジンを初め、カーボン製SPLボデーパネル等を装着しサスペンション、内装まで全て手を入れ完成度の高さを見せていた。熱気抜きのルーバー付きフェンダーパネル等全てオリジナルでデザインされたとの説明だが、表面の仕上げ、ドア、フェンダーの立て付け共にピシッと収まっており流石だ。またエンジンはLS7ベースながら8.2Lまで拡大されていた。仕上げよさと性能には大いに興味を持ったが、価格は$225000と書かれており現実的に購入を考える事は難しいがとても魅力的だった。
次はミシュランブースに展示されたC6Rだが、レースカーとして完成度が高いのが印象だ。2004年にP&M社を訪問した時C5Rを詳しく見た。カーボンパネルの一部がドライではなくWETだったが、C6Rでは全てドライカーボンになっていた。
さてC6Rの隣に展示されていたLingenfelter社製の黄色のZ06だ。一見するとボンネットのみが膨らんだZ06だが、良く見るとTwinTurbo装着の1300馬力仕様の現車だった。U-Tubeで飛行場でテストされているZ06で、エンジンルームの中が見れなかったのは残念だが、間違いなく世界一速いZ06だろう。O→320kmが18秒、最高速が400km以上を記録したらしい。それとZ06オーナーにGood News、ミシュランブースで「’08春Z06専用サイズタイヤ発売」と発表されていた。
最後はAPS社のZ06用Twin Turbo KITだ。インタークーラーから燃料増量装置とマフラーまで全ての部品が含まれるKITで、実際にLS7エンジンに全ての部品が装着された状態で展示されていた。かなり完成度が高く、確実にパワーアップが可能と判断できた。早速APSの日本代理店としてサンプルKITを輸入する事にした。
Lingenfelterの1300馬力Z06同様、最近はコルベットでも加給チューニングが増えてきたようだ。