Z06実走レポート No.5
Borlaマフラーの入荷が遅れている。併せて作業予定のカムシャフト交換、馬力測定は10月下旬にずれ込んだ。Z06(WEST8号車)はこれまでで約1600km走行したが、故障箇所をまとめてみた。特に大きな故障は発生しなかったがメーカー側の品質管理の改善を求めたいトラブルが発生した。
(1). 大きな故障はほとんど無いが、ライトセンサーの反応が極めて鈍い。
例えばトンネルに入ってもすぐには点灯せず10秒程経ってから点灯、出てから10秒後に消灯する。とりあえずダッシュ上の丸いセンサー部分を拭いてみたが変わらなかった。
(2). デフのOIL漏れは(滲み程度)は相変わらず続いている。
Borlaマフラーへの交換時にデフの上に付いている圧抜きバルブは交換予定。このバルブの抜けが悪いとデフ内圧の上昇時にOIL漏れが発生する。位置的にデフ本体の真上の為、マフラーパイプがあるので取り外せない。
(3). トランススミッションン後部シャフトシールからのOIL漏れ。
これはデフ脱着時にシール交換をした。(C5と共通部品だった。)
(4). リコール発生。
なんとルーフパネルの接着不良でルーフパネルの剥がれが発生する危険性があるらしい。Z06だけでなくC6コルベット全体のクレームと聞いたが、なんとも言葉が出ない、と云うのが率直な気持ちだ。メーカーの品質管理の改善を求める以外我々オーナーには成す術が無い。
(5). シフトレバー付近からのカタカタ音が発生する。
2速、4速、6速時(シフトレバーが手前に位置する場合)が顕著。シフトリンケージがトルクチューブに接触しているらしく、エンジンの振動に合わせて異音が発生している。エンジン、ミッションを下ろした時に確認と対策作業予定。これも(4)同様、メーカーに改善を求めたい。
故障ではないがC5Z51と比較してみた。Z51の新車に近い完全ノーマル車(2002年式)が入庫したので、Z06と乗り比べてみた。結果は最終モデルに近いC5の乗り味が以外に良いのが印象に残った。特にC5のカッチリ感はZ06と比べても全く遜色が無かった。またZ06で気になった雑音の多さだが、このC5はかえって少なく感じた。C5初期モデル(97年~98年)と比べて明らかに進化していた。
この通り故障は発生したが、Z06の走りはすばらしい。外気温が17度~23度とめっきり涼しくなったせいで走行時の水温も85度~95度の範囲で収まっている。低温サーモのみ装着したので他はまったくノーマルの状態。当然吸気温度も下がっている恩恵で走りはより速さを感じる。7000回転近くを常用しているが、まったくストレス無しに一気に吹き上がる。気温低下で吹けが一段と鋭さを増したようだ。近日中に馬力測定、カム交換、Borlaマフラー交換を予定。