Z06実走レポート No.1
(1). 6月16日おそらく第一号で納車されました。早速コーナーウェイトを測定。何とガソリンほぼ満タンで1430kg。ガソリン無しでは約1390kgとカタログデータを下回った。空車時コーナーウエイトは若干左後が少ないが、ドライバー乗車の場合も問題なく、もちろん今までのコルベットで最も優秀だ。
(2). リフトアップで各部をチェック、やはりC5と共通部分も少なくない。ドライサンプエンジンはきれいなオイルパンが印象的。裏面の空気の流れを整流するアンダーパネルが有効。後上アームはノーマルC6と違った取り付け方法を採用。軽合金フレームの対策と思われる。エンジン、ミッション、デフ、パワステまで、全てにオイルクーラーが装着されているのは驚き。
(3). ブレーキキャリパーはかなり大きく重そう。制動時の印象はF50キャリパーにPFCのレースパッド並に効き、大容量の恩恵を感じる。ストリートパッドでこの効きはご立派。市販車中ブレーキの効きではベストグループ。
(4). 走行の印象は、まずエンジンが軽く回るのが驚き。とても7Lと思えない良い印象。直進性、ハンドリング供にC5、C6からの正常進化を実感。但し、バネ下の重量感でバタバタした感じが顕著。特に後輪(タイヤ16kg)が問題。取りあえずは指定の空気圧を越えないのが無難。必ず冷間時の指定圧2.1kgを守る事をお奨め。
(5). 早速500km程度の走行を予定。その後コンピュータ、カム、エキゾースト、ホイール等のテストを順次行いレポートします。
(6). 総評として、内装等で質感に疑問を感じる所も有るが、7Lドライサンプ、エンジン、大容量ブレーキ等、車体の剛性感等やはり魅力が大きい。
2006年式Z06納車される。ノーマルC6に比べ車高が低く見える。赤いキャリパーが目立つが、効き、ペダルタッチ共に歴代コルベットで最も良い。(※写真左)
早速コーナーウエイトを測る。ガソリン抜で約1390kg。さすが軽合金フレームの恩恵か。走行中の雑音が大きめ。対策で日本車の防音材を貼る予定。(※写真右)
マフラーにはバルブが付く。ハイカムの低速トルク対策と思われる。走ると3000回転以下では静かだが、上では野太いサウンドに豹変する。まもなくZ06オリジナルマフラー発売予定。(※写真左)
EXパイプは76mmが2本と太い。コルベット史上最も太いが、走るとマフラー付近からカタカタ音が発生した。 対策として異音発生の原因であるデフ前の吊り金具を締めこむことで改善された。(※写真右)
新設計のオイルパン付近はすっきりした印象。太いパイプはドライサンプ用ライン。ドライサンプエンジンは特にサーキット走行に期待できる。オイル量は7.6Lと増えた。(※写真左)
ホイールメーカー担当者による寸法取り。キャリパー、ハブ面を基準に正確な測定を行う。Z06専用9.5J/12.0J 19インチ 鍛造1Pホイールを発売決定。(※写真右)