時折、LT1とZR1はどう違うのか、LT1もしくはL-98からLT5への換装は可能か、というお問合せをお客様から受けることが有ります。エンジンが違うと言ってしまえばそれまでですが、ZR-1とノーマルのC4との違いを簡単に箇条書きで説明致します。
- ZR1は6MTのみの設定で大きな(8.5”ギア)のデフが装着されドライブシャフト、プロペラシャフトも専用のものがつきます。またECMもZR1専用で当然ワイヤーハーネスもZR-1専用となります。
- 燃料ポンプもノーマルの約2倍の容量で専用となります。このポンプはヤナセ定価で16万円以上!
Assyのみの交換となります。 - 車体等の補強は特にされていません。Door,Rear Fender, RR Wheel, RR Bumperが全巾で約75mm大きくなっています。ホイール9.5が11.0に、タイヤは275又は285が315になります。
巾が広いですから、ノーマルと見比べた場合、印象がかなり違います。大きく存在感があり、特にリアフェンダーの張り出しが大きく見えます。BestプロポーションのC4と言われています。
その他としてクラッチとフライホイール、ベルハウジングがZR1のやはり専用ですがこれ以外にも専用部品がかなり必要となります。
以上の通り、ノーマルのC4(L98,LT1共に)とZR1にはかなりの部品の違いがあるため、LT5への換装は技術的には可能で、WESTの7号車などを制作しましたが、金額面では現実的では有りません。部品だけでも新品でZR-1専用を揃えるならば約700万円近くに達します。これに作業工賃を足しますからまったく非現実的な金額です。
ZR-1を購入されるほうが良いと思います。もしくはZR1の事故車を利用してLT1を改造することも可能です。その場合はLT5エンジンから小さな部品まで入手できますので最も無駄が少なくなります。但し経験ですが事故車の場合、全ての部品が使用できるとは限りませんから一部は新品部品を使用することになります。
最後に、LT1はシボレーの乗用車などのノーマルエンジンをベースにカム、ヘッド等を交換し、コルベットに搭載していますが、オイル量を例にとっても4.5Lと少なく、本気で攻めた走りをしますと油温が上昇します。ご存知の通り、アメリカではサーキットを走行するオーナーが少なく、GMとしては無駄なコストをかけず合理的にコルベットを作っている感が有ります。
ZR1はオイル量が10Lと多く、しかも基準で大型のオイルクーラーが装着されています。
WESTのサーキットのラップ記録、ゼロ400の記録、谷田部での最高速記録も全てZR1で記録していますが、オイル系統ではポンプ等もすべてノーマルのままです。
そしてZR1の特徴ですが、6MTで高回転を使用した走りのタフさをLT1と比較した場合、経験ですが数倍以上と感じています。矢田部の最高速エンジン、#5のサーキットエンジンも5000~7300rpmを使用した走りですが、エンジンの破損はゼロです。
ちなみにZR1のエンジンは当時GM純正価格で25,000ドルでした。
LT1エンジンは約4,000ドルでした。


