ZR1強化クラッチKIT
ZR1とZ06用フライホイール
ZR1用LPE製強化クラッチKITが入荷した。ノーマル+20%のトルク容量となる。画像左はLPE製ZR1用フライホイール、右はGM純正Z06用フライホイールだ。重量はLPE製ZR1用が約8.7kg、Z06用が約10.6kgとなる。因みに純正ZR1用は約11.5kgと重い。LPE製フライホイールは、強度と軽量さを求めてSteel 製となる。尚、ZR1用フライホイールは取り付けBoltが9本となるので、Z06用との互換性は無い。因みに以前のBig Block L88用クラッチ(1967年当時の427用)は鋳鉄製だが15ポンド=約6.8kgと意外に軽かったと記憶している。
クラッチカバー比較
右側がZR1用強化クラッチKITでDualクラッチ仕様となる。トルク容量はノーマル比20%+アップの960ftポンド=約130kgmと大きい。フライホイールを含めたKIT重量で約25.7kg。左はO.S技研製Twin PlateクラッチZ06用でKIT重量は約16.9kgと軽い。
下記は主なZ06/ZR1用クラッチKITの重量だ。
GM純正Z06用クラッチKIT | 約23kg (Single クラッチ) |
GM純正ZR1用クラッチKIT | 約28.9kg(Dual クラッチ) |
LPE製ZR1用クラッチKIT | 約25.7kg(Dual クラッチ) |
O.S 技研製TwinクラッチKIT | 約16.9kg |
Exedy製 Triple Carbon KIT | 約16kg |
以前のWEST Z06はハイカム仕様620馬力エンジンに、Exedy製トリプルカーボンクラッチを組み合わせたが、切れの良さと吹け上がりの鋭さで乗る楽しさが味わえた半面、アイドリングのシビアさもあった。その経験からハイカム仕様では、KIT重量で18~19kg辺りが無難で乗り易いと思う。
それにしてもGM純正ZR1のクラッチKIT重量、28.7kgは大きい。クラッチKITの重量データは特に無かったが、ここまで重いとは想像しなかった。
以前から感じていたが、ZR1のアイドリングからの空吹かしの重さは、これらの重量の影響が大きいと改めて感じた。ZR1用クラッチKITはDualクラッチで、センタープレートは鋳鉄製で厚さは約11mmと見るからに重い。
更にクラッチカバーも鉄製なので、KIT重量が大きくなったようだが、クロスレシオ6速ミッション1速でのスタートを容易にする、という意図かもしれないと推測する。