WEST ZR1 パワー測定 by Dynapack
WEST ZR1のパワー測定 741馬力
WEST ZR1のパワー測定をDynapackで行った。
外気温 | 21度 |
天候 | 晴れ |
水温 | 79度~82度 WEST大容量クーリングKIT(大容量ラジエター等)装着 |
油温 | 86度~89度 |
吸気温(加給) | 43度~45度 大容量インタークーラー用Heat Exchanger装着 |
カム | ZR1ノーマル |
コンピュータ | WEST 改 |
マフラー | WEST 改 48mmステンレスタコ足とWEST 76mmDualマフラー ストリート仕様装 |
加給圧 | 0.94kg/cm |
エンジンOIL | アッシュ FSE 10W-40 |
プラグ | NGK7番 イリジウム |
測定結果
最高出力は741馬力 最大トルクは101kgとなったが、4,200回転付近で若干トルクの谷ができてしまった等の問題点も残った。グラフは68kgm~101kgmのみ表示しているので、トルクの谷が大きく見えるが、実際には約3kgmの落ち込みとなった。また通常のグラフ表示にすると、2,000~6,440回転で約80kgm~101kgmのトルク値となり、フラットなトルク曲線になった。
しかしながら、ZR1のトルクの立ち上がりは予想以上だった。わずか2,500回転でトルクは80kgmを超え、3,000回転では94kgm 3,500回転では100kgmに達した。
チューンドZR1は理屈抜きに面白い。ZR1は少し手を入れることで、とてつもない車に豹変する可能性があると実感した。当然だが水温と吸気温が出力に大きく影響するので、チューニングで高出力を狙うなら、適切な水温管理(80度~85度)が不可欠となる。それとZ06/ZR1共に外気温が35度以上でパワーチェックを行うと、最高出力の発生回転数がやや低くなる事があった。
ところで今日の実測 車輌重量は、1,495kgと以前より少し減ったが、理由は19/20インチのタイヤ/ホイールを19/19インチに換えた事等だ。
今後は、パワーバンドを少し高回転側に振りたいのと、吹け上がりの重さの改善を狙って、GT9カム(ハイカム)と軽量フライホイールを組み込むつもりだ。
尚、ここまでが加給圧0.94kgmでのステージ2チューニングとなる。それにハイカムとシリンダーヘッドの加工を加え約780+馬力のステージ3チューニング、更に加給圧を1.1kgm程度まで高め約800+馬力のステージ4チューニングのTESTを行いたいと考えている。因みに、ステージ1チューニングは加給圧は変えずに、マフラー交換とECM(コンピュータ)のリセッティングで約680+馬力となる仕様。
ZR1のチューニング
現在受注可能な、ZR1のステージ1~ステージ4チューニングをまとめてみた。
注)主な作業内容のみですので、詳細はお問合せ下さい。
ステージ1 約680+馬力 |
マフラー交換とコンピュータリセッティングと熱対策クーリングKIT装着 |
ステージ2 実測741馬力 |
上記+ステンレスタコ足+スロットル交換+大容量Heat Exchanger装着 +大容量クーリングKIT装着+加給圧アップ0.94kg |
ステージ3 約780+馬力 |
ステージ2+ハイカムとヘッド加工+130kgmトルク対応強化クラッチ装着 +強化エンジンOILポンプ装着 |
ステージ4 約800+馬力 |
ステージ3+加給圧アップ1.1kg+大容量燃料ポンプ装着 |
最後に、空燃比等に関してアドバイスを頂いた大川氏にお礼を申し上げたい。
741馬力パワー測定の動画はコチラから。