2012 Z06 ニュルブルクリンク TEST 7分22秒68達成 !!
2012 Z06 ニュルブルクリンクにて7分22秒68達成
嬉しいニュースが飛び込んできた。6月25日GM発表 まもなく発売の2012年式Z06がニュルブルクリンクで7分22秒68を達成した。6月9日発表の2012年式ZR1に次ぐ快挙だ。
この記録はDodge Viper ACRの7分22秒01には惜しくも及ばなかったが、2011年式35GTRの7分24秒22やFerrari Enzoの7分25秒03を確実に上回る好記録だ。
これでZ06も一流スポーツカーとしての地位を確立したことになると思う。
さて実際の走りは、ZR1に比べて優れた重量バランスのZ06らしく、思い切ったコーナリングをドライバーのJim Meroが見せてくれた。ほぼ全てのコーナーでZR1より明らかに踏んでいる様に見えたが、Z06の足の良さと優れた重量バランスがあるからだろう。
またZR1と同じくストレートの終わり付近の大きな左コーナー(ビルシュタイン陸橋の下)を注目したい、Jim Meroはこの大きな左コーナーを169マイル(270km)全開!!のままで抜けた後、その先の短いストレートで更に加速し171マイル(274km)まで引っ張ったのだ。
尚、このZ06にはZ07 Packageが装着されている。タイヤはZR1と同じくミシュランのPilot Sports Cup ZPの19インチと20インチ。ブレーキもZR1同様のBremboセラミックカーボンローターとなるので、要はZ06にZR1のブレーキ、サスペンション、19/20インチのタイヤホイール、エンジンクーリング等を装着したモデルとなる訳だ。
6/11のZR1実走レポートでも述べたが、GMはやはりブレーキとクーリングを改善したZ06で、ニュルブルクリンクTESTの記録達成を狙っていた様だ。2005年時のテストでは約7分40秒だったので、20秒近くを短縮した事になる。同じZ06でエンジン出力も同じという事は、Z07 Packageの効果が如何に大きいかといえるが、少し差が大き過ぎるとも感じる。ドライバーJim Meroが、ニュルブルクリンクに慣れたのもあるのではないだろか。今後2011年式までのZ06に2012年式のZ07 Packageを装着してみたいと考えている。
Z06は、加給機無しのOHVエンジンにサスペンションはリーフスプリング、更にリアWingも無しだが、ニュルブルクリンクでこのタイムを記録した事の意義が大きいと率直に思う。Z06はスポーツカーのあるべき本来の姿を、単純にかつ低価格で具現化したと常々思ってきたが、その方向性の正しさが記録達成に繋がったと評価したい。Z06でサーキット走行を目指す場合は、このZ07 Packageを参考にされると良いと思う。
尚、ストレートで4速7,000回転から5速へシフトアップした時の回転数が5,100回転付近まで落ちたので、トランスミッションはこれまでのZ06用と同じらしい。
ZR1の記録達成の後がC6Rのルマン24時間レース優勝で、今回のZ06の記録達成と嬉しいニュースの3連発といった感じだ。コルベットに乾杯!!