Z06実走レポート No.21
強化エンジンマウントとデフマウント
Z06専用の強化エンジンマウントとデフマウントをテスト装着した。ともにアメリカ製でマウント本体はアルミ製で、上下に取り付け用Boltが付く。クッション材としては3mm厚のウレタンを内臓しているだけだ。取り付けはかなりの時間を要した。エンジンマウントはメンバーを少し下げる事を必要とした。デフ側はデフ本体を少し持ち上げる事が必要だ。但しマフラーが社外品に変わっている場合は逆にメンバーを下げるのがよい。
さて両方のマウントを交換後テスト走行した。
良い点
明らかにエンジン、デフ、車体の一体感が実感できる。100km位でスラローム気味に走らせたが、揺れ戻しがほとんど無い。強いて言えばクイック感も出た感じだ。加速状態、急ブレーキ状態でも一体感を感じた。サーキット走行が前提ならお奨めだ。
気になった点
明らかに振動が増えた。特にエンジンからの振動が半端じゃない。バイブレーターのような振動がたえずお尻のしたから伝わってくる。それとZ06に搭載されているLS7エンジンの振動が意外に大きいのに驚いた。具体的には、3500回転を超えても快感が無い、とうか音と振動が澄んでこないのだ。Z06で走るとわかるが、3500回転位を超えると音が澄み、快感に変わってくる感じがした。ところがエンジンマウントが変わると、快感ではなく不快感すら感じた。残念ながらこれは事実だ。これまでの経験だが、ZR1に搭載されたLT5や従来のシボレーレーシングエンジンが固定マウントで搭載されたレースカーに多く乗ってきたが、いずれも3500回転以上では振動が少なかった。特にLT5ではDOHCの恩恵か極めて滑らかなエンジンフィーリングだ。これらのレーシングエンジンは全てダイナミックバランスを完全に取ったエンジンだったが、今回のLS7の振動から判断すると、再バランスも検討中だ。
結論
結局エンジンマウントは元のノーマルマウントに戻した。エンジンの横揺れ防止を狙ってエンジンダンパーを装着した。これが意外に良く、振動はほとんど無く、横揺れが効果的に減った。デフアムントはそのまま装着している。
ロールケージは、クロモリ鋼で45mm径を試作した。シート後部のフロアーから立ち上げリアラゲッジに2本が延びる4点式のタイプだ。競技中心でより強度を必要とされる場合には、オプションで6点式を設定した。この6点式の場合は、エンジンルームへ貫通バーも通す事も可能だ。但し4点式より6点式の方が強度では有利だが、一般的に居住性を考えると4点式となる。
Z06用4点式ロールケージは、常時在庫部品なのでお問い合わせ下さい。